【開催レポート】Insect Collectionの昆虫たちを描くクルーロウ華子先生の「お絵かき教室」

昆虫モチーフの服育ブランド「Insect Collection」。
この可愛い昆虫たちのイラストを描くクルーロウ華子先生をお招きして『お絵かき教室』を開催しました。
今回の会場は、千葉公園内、Chiba Terraceにある、INSECT PARK。

子どもたちに絵を描く楽しさを通して、イラストレーターの仕事を知ってもらい、また昆虫から生物多様性について学んでもらいたいという想いで、この「お絵かき教室」を実施しました。普段はニュージーランド在住のクルーロウ華子先生ですが、日本へ帰国されているということで実現することができました。

今回は小学生以上を対象としたワークショップでしたが、最初はみんなドキドキです。
まずは、自己紹介やアイスブレイクのゲームをして緊張をほぐしました。クルーロウ華子先生からは、この日のために描いていただいた「生物多様性」の紙芝居を披露いただきました。 はちのおかげで私たち人間の食物があること、はちを守るためにできる行動などクルーロウ華子先生の温かく美しいイラストとともに、学ぶことができました。

紙芝居が終わると、クルーロウ華子先生によるデモンストレーションです。 紙芝居に出てきたはちの描き方を教えてもらいました。 ポイントを抑えながら一所懸命に描く子どもたち。手元で一緒に描いていらっしゃる保護者の方もいらっしゃいました。デモンストレーションの後は、いよいよ本番です!今習ったはちを絵のどこかに入れながら、好きなものを画用紙いっぱいに描きます。また、イラストレーターのように画用紙にはタイトルと作者(自分の名前)を入れることも忘れずに。
まっさらの画用紙に、クレヨンや色鉛筆、絵の具など好きなものを使ってみんな思い思いの昆虫を描いていきます。
先生が子どもたちに自由な表現を促し、はちだからといって必ずしも黄色で描かなくてもいいと教えてくれました。 子どもたちは机を周っている先生に質問したり、たくさん褒めてもらいました。大人からの肯定的なフィードバックは、子どもの新たな学びや成長、自己肯定感アップに繋がります。
30分ほどの制作時間でしたが、素晴らしい作品が完成しました。
昆虫の細部にまでこだわる子、力強く色とりどりに描く子、水彩で柔らかく表現する子、絵本の表紙のようにデザインする子、昆虫だけではなくて人も描く子…本当にふたつとない作品が出来上がりました。
それぞれの異なる視点や表現方法で、個性豊かな作品が生まれ、クルーロウ華子先生も感動していらっしゃいました。最後はみんなで集合写真を撮って『お絵かき教室』は終了です。
その後はINSECT PARKで思い切り遊びました!はじめましてのお友達でしたが、その頃にはすっかり仲良くなって一緒に遊んでいる子も。

自由に絵を描くというのは私たち大人の方が難しいことかもしれません。
今回子どもたちの自由な表現や発想を見て、表現することの楽しさを忘れずに、型にはまらない柔軟な発想をこれからも育んで欲しいと思いました。

『お絵かき教室』を終えて、クルーロウ華子先生からコメントをいただいております。


子供達が、ミツバチの絵という題材を通して自分を表現し、彼らの見ている美しい世界をあの場で一生懸命に絞り出していました。そこには、楽しいとか好きという素直な感情の表現があり、その絵をあの場で見ることが出来たことは私にとって、とても大きなインスピレーションになりました。

子供達は線の描き方や、色の選び方、構図の取り方や発想の豊かさが実に天才的なのです。
私が尊敬するイラストレーターさんでも、何人かこういう天才的なイラストを描く方々がいらっしゃいます。自分もそうでありたいと思いますが、なかなか難しいのです。
大人になると、そういう物が逆に描けなくなるのだと思います。大人になってからこそ、こういう初期衝動や型にはまらない自由な発想が必要だと思います。
だからこそ、今彼らが持っている素晴らしい表現方法を失くして欲しくない。彼らが大人になった時、この日経験した事が心のどこかに少しでも残っていて、時々思い出してくれたら本当に素敵だと思います。

最後に、日本で皆さんと生物多様性のお話と、お絵描きワークショップを開催出来たことを本当に嬉しく思います。私の希望を実現させてくださったスタッフの皆さん、当日会場に来てくれた子供達や親御さん達、私をサポートしてくれた家族のみんなに、心から感謝の気持ちを伝えたいです。
本当にありがとうございました。

クルーロウ華子


今後もINSECT MARKETでは、自然教育と昆虫をテーマに子どもたちへ向けたワークショップを開催いたします。

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