10年に一度の改訂!学びの地図『学習指導要領』って?

2020年は、10年に一度小学校の学習指導要領が新しくなる年です。(中学校は21年度、高校は22年度に改定)

ほとんどのパパママには耳慣れないこの『学習指導要領(がくしゅうしどうようりょう)』は、文部科学省が生きる力を育むことを目指し、「何を学ぶか」、「どのように学ぶか」、「何ができるようになるか」を詳細に定めた、教育過程(カリキュラム)の基準で、学びの地図のような役割を果たしています。

 

その学びの地図『学習指導要領』は、時代の変化に応じて10年に一度改定され、今年はちょうどその改定年度なのです。

 

 

学校での教育の指針ではありますが、これを保護者(家庭教育)や地域の方々(社会教育)と共有することが、学びの一貫性を保ち、より子どもたちの学習環境を良くするのではないかと思います。

 

 

では、この新しくなった学習指導要領、何が変わったのでしょうか。

 

 

重きを置かれているのは、「主体的・対話的で深い学び」という言葉。
これは、前回の学習指導要領で「アクティブラーニング」として記載があった言葉が日本語で書かれています。

 

 

子どもたちが能動的に学び、習得していくことを大切にしているという点では変わりありませんが、できるだけ日本語で示していこうという変更の趣旨と理解しています。

今回、学習内容(学びの量)は減らされておらず、「深い学び」を得られるような、学び方の質を高める授業方針などが盛り込まれています。
教師から一方的に伝えられる授業形式ではなく、クラスメイトとの対話や、自分が研究したことを発表するといった、能動的な学び方と共に、教師間や家庭、地域と連携し、効果的に学習効果を高めるカリキュラム・マネジメントがポイントとなっています。

 

 

カリキュラムの変更について見ていくと、英語はこれまで5,6年生のみでしたが、3年生からに前倒ししています。
話題になっているプログラミングは、「プログラミングの授業」という時間が設定されているわけではなく、既存の授業にプログラミングを組み込んでいきます。

それも、決まった授業内容や詳細は定められておらず、導入方法や何年生で導入するか、前述のカリキュラム・マネジメントによって、各教育委員会、各地域または各学校ごとに策定します。

どの地域でどんなプログラミングの授業が展開されるのか楽しみですね。

 

 

また、先んじて変更されているカリキュラムに「道徳教育」があります。週に1時間の授業と決められ、その性質上点数をつけることはしていませんが、いじめにまつわる問題への対策等、人間育成の面においても非常に重要な内容なので、生きる力を育むことを目的としたこの学習指導要領においても、自分ごととして考え、議論する重要性が示されています。

 

 

他にも、「伝統や文化に関する教育」や、自立した消費者を育むための「消費者教育」、問題解決能力を培い社会人として自立できるようにする「キャリア教育」といった興味深いカリキュラムも充実しています。

 

 

香川照之プロデューサーは、文部科学省の「こどもの教育応援大使」となり、この新しい学習指導要領の振興にも取り組んでいます。

学びの地図を持って、家庭での子どもたちの学びを見守ることが、効率的な学習環境のサポートをしてくれるのではないでしょうか。
Insect CollectionINSECT LANDでは、この学習指導要領も念頭においた物作りで、社会教育の一端を担えればと考えています。

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