前向きに考えたい。子ども達とメディアの距離
「子どもにどれくらいテレビを見せて良いのか」という親の悩みは常。
昔のようにブラウン管のテレビを使っている家庭もほとんどなく、物理的にテレビから発する放射線を心配する人は減ったと思いますが、小さい子どもほど、テレビなどのメディアとどう付き合うか迷ってしまいますよね。
近年の教育専門家の見解は、倫理性を守って見れば知識の習得に役立つというポジティブなもの、概ね2時間以内が好ましいというものが多いように思います。
言葉の受け答えができるようになったら、教育教材としてテレビを見せるのはむしろ学力向上に繋がるという研究もありますし、会話をしながらのテレビを視聴は、言語の発達に影響がないことも分かっています。
文部科学省でも、テレビなどのメディアを上手く学びに活用させるためのページ『動画で学びたい!』も公開しています。
この記事を読んでくださっているご家庭は、昆虫に親しみを感じたきっかけが、Eテレ『香川照之の昆虫すごいぜ!』だという子ども達も多いのではないでしょうか。
オフィシャルサイトでは過去放送の動画も視聴可能です。
Youtubeなどに違法にアップロードされたものは利用せず、公式のアーカイブをちゃんと利用するメディア習慣も、子供の頃から身に着けたいポイントの1つです。
Youtubeなどの動画サービスが悪いというわけではなく、違法アップロードコンテンツを見せない、また、もし子どもが利用中に出会った時には、指摘して問題意識を共有することも保護者の大切な役割だと考えます。
容易には見ることができない映像や、英語など日常で聞くことが少ない言語を取り入れるのは、メディアの利点です。
テレビを流しておくのは、一方的なコミュニケーションだから良くない。という意見もありますが、今はデータ放送もあります。
我が家はゲームをする習慣がないので、子どもはEテレのデータ放送のゲームに対して強烈なモチベーションがあります。
お手紙をデータ放送でやりとりし沢山漢字を読めるようになりましたし、ポイントシステムでパーセンテージの概念も理解してきたようです。
また、小さな子どもは長期的モチベーションの継続が難しいので、好きな番組が観られるという短期モチベーションで宿題が頑張れたり、お片付けができたりするとも言われています。
スマートフォンなども含め、年々進化するメディアで、子ども達がより良い学びを受けられるよう、家庭、学校、社会が連携してメディアリテラシーを高めてゆきたいですね。