幼少期からある?ドレス効果をポジティブに活用しよう!
最近ニュースで『ドレス効果』という言葉を耳にしたことはありませんか。
あおり運転の問題で、高級車や装飾された車に乗ると、人間は気分が高揚してスピードを出し過ぎてしまったり、性格が荒っぽくなったりするのをドレス効果と表現されることがあります。
ドレス効果は心理学の用語ですが、車の暴走にだけ使われているわけではありません。
別名、『制服効果』というように、警察官や消防士さんが制服を着ることで勇敢な気持ちになったり、名門校の生徒がその学校に恥じない行動をしたり、ワンランク上のスーツを着ると仕事のモチベーションが上がったり、ポジティブな効果として使われることの方が多いように思います。
これは、子ども服でもよく感じる現象です。
「今日はかぶとむし着てるから強い子だよ!」、「てんとうむしの服だからハッピーガールなの!」と子ども達は洋服によって驚くほどその日の表情が変わります。
普段と違う襟付きのお洋服なら、ちょっと背伸び気分。少しお行儀が良くなったりも。
それは、家の中でも外でも変わりません。
おうちの服がお気に入りなら、宿題も頑張れたり、ごはんを一生懸命食べられたり、気分を左右します。
その効果は、大人のドレス効果より格段に高いような印象です。
以前非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)の重要性について記事を書いたことがありますが、ドレス効果はその逆の視点で、外見を変えることで自分をコントロールできるとも言えます。
昆虫サイン・モノグラムマスクについて、「あのマスクなら子どもが進んで付けてくれる。」というお声をいただくと、ドレス効果のことを思い出します。
純粋に大好きな昆虫がデザインされているからなのか、その昆虫の生態を通じて逞しく生きる姿に自分を映しているのか、その理由は分かりませんが、子ども達がちょっと自信を持って出かけることが出来たり、おうちでご機嫌に過ごせたりするお手伝いができるのは大変嬉しいことです。
また、Insect Collectionを選択してくださっているパパママの判断基準は、自分が見ても可愛いと思うかどうか、品質が良いかどうか、倫理的な消費かどうか、それを踏まえて費用対効果が見合うかどうか等、多岐に渡ると思います。
店頭でお話しを伺っていても、判断する要素が複合的であることが分かります。
また、「着るシチュエーション」のイメージを親子が頭の中で自然と共有している様子を強く感じます。
虫捕りで着たいね、キャンプで着たいね、保育園で先生に教えたいね…
親がシチュエーションから服を選ぶことは多いと思いますが、ちいさな子どもが「洋服を着ていく場」を具体的にイメージして服を選ぶことは少ないのではないかと思います。
「可愛いから買う」だけでもない、「質が良いから買う」だけでもない、「安いから買う」だけでもない。
子どもと一緒に、しっかり判断してくださっているのがよく判ります。
その為、Insect Collectionの洋服を着ている日は、一層子どもに対し良い接し方をしてくださっているケースも多いのではないかと推測しています。
それも親子間のノンバーバルコミュニケーション。
よってドレス効果もさらに高まる。
とっても素敵な循環だと思います。
これは余談ですが、店頭などで子ども達から『インセクトコレクション着てきたよ!』と言われると、とっても嬉しいと同時に、すごいなと思うのです。
『Insect(インセクト)』と『Collection(コレクション)』です。
英単語としては、かなりレベルの高いワードですが、それを覚えてくれていることに感動してしまいます。
これからも沢山の子ども達が、私たちの洋服を通してポジティブなドレス効果を発揮してくれるような物作りをしてゆきたいと思います。