なぜInsect Collectionは白や明るい系の服ばかりなの?!

「汚れが気になるので、暗い色の服をもっと作ってほしい」というお声を、これまで何度も頂いてきました。
しかし、私たちは単に「子ども服を作る」だけのブランドではありません。
Insect Collectionをはじめとして、INSECT MARKETでは、色やデザインを通じて子どもの感性と発育を支える「服育」の取り組みとして、ものづくりをしています。
子どもの脳の発達において、「色」はとても大切な役割を持っています。
生後半年ごろまでは数色しか認識できなかった赤ちゃんも、3歳になる頃には大人と同じくらいの色の違いを見分けられるようになると言われています。
この時期にどんな色に出会い、どんな色と暮らすかが、色彩感覚の土台をつくると私たちは考えています。
私たちが描く昆虫たちは、実際の色とは異なることもあります。
たとえば、カブトムシやクワガタは本来は茶色ですが、ブルーやイエロー、オレンジ、ライトブルーなど、あえて多彩な色で表現しています。
これは「本物と違う」ということではなく、「もっと多くの色を子どもたちに見せたい」という願いからです。
近年では「くすみカラー」と呼ばれる優しい色合いのデザインが大人に大人気ですが、INSECT MARKETでは、はっきりしたカラーの商品が多いのもこのためです。
また、色の印象を引き立て、視認性を高めるために、ベースの生地には白や淡い色を多く使っています。
もちろん、「汚れが目立つ」という理由から、子ども服では暗い色が人気であることも十分理解しています。
でも、だからこそ私たちはあえて、明るい色の選択肢を提案したいのです。
子どもたちが、色の世界ともっと自由に出会えるように。
明るい色を通じて、日常が少しでも楽しく、鮮やかになるように。
「洋服の汚れ」と「子どもの脳の発達」。
私たちは、後者を大切にしたいと考えています。
子どもたちの未来のために、今日も色と遊び、色と育つ服をつくり続けます。
2025/4/21 更新