Insect Collectionの子供服サイズが20cm刻みである理由
今から15年ほど前、「勿体無い」という日本語が世界で賞賛されたことは、記憶にある方も多いと思います。
日本は当時、先進国中最も一般廃棄物発生量の少なかったことなどから、ノーベル平和賞のワンガリ・マータイ氏が,限られた資源を無駄にせず効率的に活用している日本を讃え、その象徴的な「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉を広めてくれました。
SDGs12「つくる責任つかう責任」では、地球資源を守って行くことを目標と掲げ、倫理的な事業者側の生産行動と、消費者側のエシカル消費に注目が集まっています。
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昆虫の子供服を作っている事業者である私たちが、生産行動の中で意識していることの一つに『サイズ展開』があります。
子供服はサイズがすぐに変わってしまいます。
通常の子供服は、90cm、100cm、110cm、120cmと10センチ刻みで商品をラインナップしていますが、Insect Collectionでは、85cm、105cm、125cm、145cmと20センチ刻みでしか商品がありません。
Insect Collectionのサイズについて(キッズサイズガイド)
その理由は2つあります。
1 資源の無駄になる過剰な在庫ロスを出したくない。
アパレル業界は、石油産業の次に環境を破壊していると言われています。
その主な原因は、ファストファッションを中心とした「在庫ロス」。
日本だけで年間30億着という商品が、消費者の手に渡らないまま廃棄されています。
サイズ展開を増やすということは、そのリスクを高めます。
Insect Collectionは、ブランド開始から一点も廃棄することなく販売しています。
生産時にごくわずかに発生してしまう規格外製品も、洋服を必要としている地域へ寄付したりしています。
2 大きいサイズで買って、小さくなるまで長く着てほしい。
「ぴったり合うサイズがなくて悩んでいます。」というお声はよくいただきます。
以前、店頭に香川プロデューサーが来店した際、赤ちゃんを抱っこしたママが、「まだ大きくて。」と言いました。
香川プロデューサーは「子どもはすぐに大きくなるんだから買うのは大きいサイズでいいの!」と一言。
新しい洋服が着れるようになった時、大きかった洋服がちょうど良くなった時、ちょうど良かった洋服がだんだん窮屈になってきた時。
いずれも、子どもの成長を喜べる瞬間になれば嬉しいです。
愛着のあるものに対しての思い入れを醸成し、日本発の誇れる言葉「もったいない」の気持ちを育んでほしいと考えています。