どうして海外クリエイターとコラボレーションするの?
Insect Collectionの原画は、ニュージーランド在住のイラストレーター・クルーロウ華子(Hanako Clulow)さんに、INSECT LANDの絵は、フランス人アニメーターのロマン・トマ(Thomas Romain)さんに描いていただいています。
なぜ私たちが、海外のアーティストさんとコラボレーションしたいと考えているのかについて、お話ししたいと思います。
学習面で見てみると、日本の子どもたちは、義務教育として誰でも等しく教育の機会があり、大人はほぼ100%の識字率を誇ります。(ユニセフ調べ:15歳以上の調査)
天才が育ちにくいといった横並び教育を批判する意見もありますが、前述の事実は、日本のSDGs4『質の高い教育をみんなに』がSDG achieved(目標を達成している)と報告されていることからも見て取れるように、これは大変に素晴らしいことです。
一方で、クリエイティビティの側面で、外国人居住率の低い日本は海外の感覚を一般的な生活で取り入れることは困難だと推察しています。
「海外の感覚」というのは、気候も文化も異なる生活から生み出されるクリエイションは当然に日本の感覚とは違うという意味です。
しかし、海外の絵本は高額ですし、外国人と接する機会は手軽ではありません。
日本には日本の良さがあり、海外にはその国独自に培われた素晴らしさがあるとしたら、その異文化のクリエイションを手軽に取り入れることで、国際性を育むきっかけを作りたいと考えています。
グローバル教育の必要性がいわれて久しいですが、地球(Globe)を一括りにするのではなく、各国の個性を踏まえ尊重したインターナショナル教育に取り組むことで、日本の強みや守るべきものを見出したり、多様性や人権問題への理解にも繋げてゆければ幸いです。