「ボアフリースジャケット」にマイクロファイバー対策の洗濯ネットを付属する理由
2022秋冬新作、Insect Collectionからは、フワフワもこもこの可愛いボアフリースジャケットが登場します!
ポケットに入れた昆虫たちが、顔を出して逃げていくような、ストーリー性のあるオリジナル刺繍になっています。
実は、このアイテム、本当は昨年発表するつもりで動いていたアイテムですが、一部の資材が間に合わずに1年遅れてようやく発売に至りました。
その資材とは、このボアフリースに付属するための「洗濯ネット」。
通常の洗濯ネットとは異なり、今問題とされているマイクロプラスチック対策のためのアイテムです。
海に漂流する海洋プラスチックは、産業排水など工業由来や、倫理観のない不法投棄やポイ捨てなどが原因であるイメージが強いかもしれません。
しかし、海のマイクロプラスチックの約3分の1は、私たちの家庭用洗濯機から流れ出ている可能性(*1)が指摘されるほど、無意識、無作為の生活排水が原因となっています。
ポリエステル素材の中でも、特に多くの人が馴染みのあるフリースは、1回の洗濯で100万本以上のマイクロファイバーを排水してしまうとも言われています。
フリースは暖かくて、軽くて、持ち運びもしやすい。またシワにもなりません。
体温調節がまだ不得意な子ども達の生活にはマッチしやすく、毎年多くの商品が大量に売れており、お持ちの方も多い便利なアイテムの一つだと思います。
「欲しいアウター」としてご要望をよくいただくアイテムでもありました。
しかし、マイクロファイバー流出問題を知りながら、フリースのアイテムを販売することは、SDGs12「つかう責任、つくる責任」に反していると考えました。
マイクロファイバーをキャッチできる洗濯ネットの利用を皆様にお伝えする重要性を感じて調べてみると、市販されている商品はまだ少なく、非常に高額で1枚4,000円以上するものも。
一般的な感覚では、なかなか手がでず、浸透していないというのが現状でした。
とはいえフリースアイテムはマイクロファイバーの流出に配慮して洗濯をしてもらう必要がある。
そこで、商品に付属してしまうことに決めました。
しかし当初考えていた以上に、企画は難航。
現在出回っているマイクロファイバーキャッチを目的とした商品は、目が細かいため「洗浄力がかなり弱まる」という懸念点があったのです。
子どもたちのお洋服であることもあり、このままではお勧めしにくいと判断しました。
環境のためなら100%我慢すべき、という視点では、人々は継続していくことが難しいからです。
そこから約半年間、洗浄度合いとマイクロファイバー流出削減のバランスが取れる素材を模索し、ようやく完成したのが今回付属する洗濯ネットです。
目の細かいネットにより繊維の流出を削減するのはもちろん、生地の摩擦を従来品より抑え、繊維が抜け落ちにくい仕様になっています。
このボアフリースだけでなく、ご家庭のポリエステル素材はぜひ、この洗濯ネットで洗っていただけると嬉しいです!
洗濯ネットで100%マイクロファイバーの流出を防げるわけではありませんし、今後は技術が発展し洗濯機の排水部や、浄水場での処理で完全に流出が防げるようになるかもしれません。
また、マイクロファイバーを流出しない新素材が開発されるかもしれません。
しかし、それをただ待つだけではなく、私たちにできることを少しでも取り入れていきたいと思います。
・長く使いたい、何度も着用したいと思える商品を選ぶ。
(もちろん小さなお子さまの場合は、予測は難しく、気に入らないと着ない場合も多くあります。その際はぜひリユースを!)
・購入した商品はできるだけ長く、もしくはたくさん使う。
・お洗濯の回数を減らす。
・「安かったから」という理由で不要な商品を買わない。
当マーケットをご利用の皆様なら既にご存知だと思われる、上記のような環境に関する基本的意識に、「洗濯ネットの使用」もぜひ加えてください!
ぜひご使用いただき、また、多くの人に感想や思いをお伝えいただけるとうれしいです。
▼マイクロプラスチック流出を減らそう!洗濯ネット付き 昆虫ワッペン 裏地なしボアフリース ジップジャケットはこちら
https://insect.market/shop/shopdetail.html?brandcode=000000001547
また、こちらの洗濯ネットのみの単品販売も準備を進めております。
すでにフリース商品をたくさんお持ちの方は、ぜひ単品購入もご検討ください。