判断力を身につける。服育を通した選択のトレーニング
人生は、選択の連続。とよく言います。
より良い選択を繰り返すことが、幸せな人生をもたらすとしたら、判断力を子どもには身につけてほしいと思いますよね。
その為には、判断に伴う責任も学ぶ必要があるかもしれません。
自分が決めたこと、それは相手があることならなおさらに。
何か上手くいかないことがあった時、それが自分のせいだと思えるか、相手のせいにしてしまうかで、その人の成長速度は変わるのではないでしょうか。
『○○してくれなかった。』ではなく、『○○してもらえなかった自分は何がいけなかったんだろう。』と考え、改善し、丁寧に相手にも伝え、次はそれが起こらないように幸せなコミュニケーションが取れたらいいなと思っています。
服育でも、そんな判断力を培うトレーニングができます。
今日、何を着るか。
大人なら、今日の天気を確認し、今日の予定を確認し、移動は多いか少ないか、電車なのか徒歩なのかなど、様々な要件から「今日のコーディネート」を考えます。
子どもが着る洋服を親が用意してしまうと、子どもは上記の判断を必要としません。
2歳以上なら、「今日は、とっても暑いんだって。公園に行くけど、どのお洋服着ようか?」などの質問をし、選ばせてあげてほしいと思います。
そぐわないものを選んでしまうこともあると思いますが、出来ればそのまま外に出て間違いに気づかせたりすると、失敗の経験が次の判断に生かされます。
洋服を買う時も同じです。
オンラインショップでも店頭でも、どれが着たいか聞いてみます。
洋服を着るのを嫌がる子は多いですが、自分が選んだ物という特別感のある物にはそれが起こりにくいと言われています。
自分で買った(選んだ)洋服に着替える。という行為を促すため、例えばオンラインショップから届いた箱を開ける時も、「○○が選んだ洋服届いたよ。自分で開けてみる?」など、自分のものである意識、愛着心を持たせるアプローチも効果的かもしれません。
そして、ランドセルは子どもにとっても親にとっても、究極の選択です。
6年間共にする色。
パパママはつい無難な色に…と考えてしまいがちですが、子どもの思考・個性も尊重したいですよね。
Insect Collectionは、親も子どもも6年間愛せる色を考えて、「ブラック」「グリーン」「ベージュ」「チェリー」の4色のランドセルを作りました。
※ブラック、グリーン、ベージュは完売し、チェリーが残りごく僅かとなっています。
以下の記事で、子どもの個性は、守られて伸ばされる。というお話しをしました。
「外側に何もInsect Collectionの主張はないの?」とよく言われましたが、個性を育んでもらうためにも、子どもの好奇心を昆虫サイン・モノグラムで内側に込め、外側はトラディショナルで飽きない色とベーシックな形にしたいと考えました。
1年生になる前に自分が選択したランドセルを、パパママにも笑顔で受け入れてもらい、6年生になっても「自分の選択は正しかった」と子どもが振り返ることができるランドセルに仕上がっていると思います。
これからも親子で笑顔になれるような「幸せの選択肢」が提供できるよう、物作りに励みます。