初の体験型施設・INSECT PARKに込めた想い
今月からスタートしたインセクトランドの世界観を表現した屋内型プレイグラウンド『INSECT PARK(インセクトパーク)』。
連日多数のご家族にお越しいただいています。
コロナ第7波が迫る中での開催。
手指消毒、検温はもちろんのこと、CO2センサーで密度の常時確認、全面光触媒施工によって、ウイルスの不活化、90分入れ替え制で、遊具などの拭き上げ(光触媒の施工効果が落ちないように、アルカリ性のスプレーで拭き上げています)と、国内でも最高の抗菌対策を施しました。
逆に、抗菌が難しく、導入を諦めた遊具もあります。
予防が難しい子ども達が主な利用者ですので、コロナだけでなく感染対策には力を入れると言うことは、企画段階から話し合っていた必須条件でした。
さて、この夏も各地で昆虫関連のイベントがありますが、写真をご覧の通りINSECT PARKでは、本物の昆虫に出会えたり、標本を観察するといった表現はしていません。
昆虫と教育をテーマにしてるのに…と内容に不満や疑問を持つ方も多いかもしれません。
全国各地で本物の昆虫やリアル模型、標本などをメインとしたイベントが行われており、昆虫好きの方々はもちろんそういったイベントにも是非足を運んで、体験・体感していただきたいと思っています。
微力ではありますが、商品の取り扱いなどで、会場を盛り上げるご協力もさせていただいております。
▼取扱店舗、イベント一覧はこちらからご覧ください
https://insect.market/blog/shop/
ライオンさんや、うさぎさん、かえるさん、とりさんなどの生き物モチーフのデフォルメキャラクターは多くの場所で目にすると思います。
しかし、昆虫モチーフのキャラクターはかなり少なく、昆虫館や自然関連施設といった「昆虫と関係ある場所」でしかほぼ目にしません。
また、昆虫をキャラクターにすると、「形や色が正しくない」「本来は捕食者なのに」といったお声をたびたびいただきます。
一方、肉食のライオンと草食のうさぎが一緒にいるキャラクター、青やピンクのペンギンのキャラクターに、「教育的ではない」「間違っている」といった声はほぼ上がりません。
もちろんご指摘の内容は正しいのですが、この差はなぜ起きるのか。
とても不思議に思っていました。
昆虫のキャラクターは「昆虫が好きな人が好きになるもの」というイメージが強いからかもしれません。
また、「昆虫」を愛すべきものとして表現したキャラクターを、日常生活で目にする機会が圧倒的に少ないからかもしれません。
例えばシロクマはモチーフとして人気のキャラクターです。
本来北極にいるので身近ではないのですが、「その住処の氷が溶けている」と聞けば、ほとんどの方は大変なことだ、と身近な問題に感じられると思います。
昆虫たちも、そんな親近感を感じるキャラクターに落とし込めれば、と考えています。
リアルな昆虫や模型は苦手で行く気になれない親御さんでも、抵抗なく行けるような「昆虫テーマのイベント」も、全国を見てもあまりありません。
INSECT PARKは、そんなファミリーにもお越しいただける施設を目指しています。
これまでInsect Collection、INSECT LAND、Insect Gardenで続けていた指針
「昆虫嫌いなパパママでも、迎え入れたくなるデザイン」
に通じる考え方ですが、親子で楽しめる場所とするならば、やっぱり家族の中に昆虫が苦手な人がいても一緒に楽しめる空間にしたい。
また、子どもたちをはじめとした、社会一般の「昆虫」へのハードルを下げ、これをきっかけに昆虫に興味を持ってもらえると嬉しいです。
加えて、災害級の猛暑とも言われる近年の暑さ。
これも温室効果ガスの上昇に伴う温暖化など、これまでの私たち大人の社会活動が原因のほとんどを占め、本来責任のない子ども達が思うように遊べないのは申し訳ないことです。
おうちから日中出て、多くの人が同じ場所で過ごすことで、エネルギー消費を抑制することも、環境アクションの一つだと言われています。
熱中症のリスクも抑制しながら、外の世界を感じられる遊び場は、一年通して必要になってくるのではないかと思います。
そして、ぜひ多くの人に手に取っていただきたいのが、
INSECT PARKの図録『INSECT PARK JOURNAL』です。
身近な昆虫を観察することで国際的な環境目標「30 by 30」に貢献できる『環境指標となる昆虫20選』をはじめ、昆虫はもちろんSDGsや教育について、多岐に渡って知識の芽を開かせる20種類の『知識のタネ』など充実の読み物。
アートリテラシーを育む『ぬり絵』『お絵かき』、昆虫キャラクターからお返事が届く!『お手紙のページ』、自分で見つけた昆虫を記録する『観察日記』など、子ども達のワークブックとしてもお楽しみいただけます。
SDGsは日本だけで解決できることなど殆どなく、世界のお友達を作って、共に社会課題解決をしていってほしいというコンセプトの元、英語のワークショップを毎月開催していることから、遊びの中で使える、昆虫にまつわる『えいごにチャレンジ』も収録。
パークの紹介だけにとどまらない、インプットとアウトプットのバランスを考えた一冊です。
香川照之プロデュース『インセクトランド』の世界観を体感できるINSECT PARKのコンセプトが詰まったINSECT PARK JOURNALで、自然の大切さを親子で学び、語り合ってください!