GIGAスクール構想、普及の裏側で注意したい3つのこと

新型コロナウイルス感染症対策で、休校や分散登校中の学びを確保するべく、予定よりも前倒しで推進されたGIGAスクール構想。
図らずも急務となり、今や、子どもたち1人1人がデジタルデバイスを持つ時代となりました。
  
   


   

子どもたちにとって、知識を得る手段やアウトプットの広がりが期待される一方で、実際に始ってみるとデメリットなども見えてきています。
みなさんと一緒に考えていければと思います。

       
   
1  デバイス活用の内容と質
   
文部科学省の発表によると、子どもたち1人1人にデバイスが普及したのに対し、双方向でのオンライン授業が実施された小学校は「6.2%」でした。
以下の記事でも取り上げたICT教育環境の難しさは当然あったと思います。
また、学校の先生のワークライフバランスが問題視される今、現場では新しいことを取り入れる余裕がないというのが現状かもしれません。
教師の努力不足などと片付けたりせず、学校環境全体について、再度目を向ける必要がありそうです。
   
   

元々日本は、子どもが遊びの動画やゲームなどを楽しんでいる時間はOECD加盟国中No.1。
しかし、そのデジタルデバイスを教育に使っていないことが問題視されてきました。
   
アクティブラーニングが学習指導要領などでも重視されているのに対し、日本ではデジタルデバイスをエンターテイメントを「受け取るツール」としての認識が強いと言われています。
そのあり方を改革するのはハードルが高いことであり、残念ながら学校だけでなし得るものではありません。
なぜならば、そういった認識となる環境が作られてきたのは「家庭の中」だからです。
大変耳が痛い話ですが、この事実はしっかり受け止めなければなりません。
   
デジタルデバイスを教育に生かすためには、今以上に学校と家庭連携が重要になりそうだと考えています。

   
利用時間の制限や、使うアプリにばかり気を取られがちですが、
家での何気ないコミュニケーションも、アクティブラーニングの源になるのではないでしょうか。
   
   
どうしても一人で扱いがちなデジタルデバイス。
まずは家庭で、「これを使ってどんなことを学ぶの?」そんな親子の会話から、子どもたちの学ぶ姿勢に変化が訪れることもあると思います。
子どもが気になったことは、「どうやって調べようか?」。
また逆に、「お母さん、お父さんはこれがわからないのだけど、調べられる?」と質問してみるのも良いコミュニケーションです。
子どもは頼られるとことで、意欲が沸くこともしばしば。
親子でデバイスを囲む時間を作ってみるのも、デバイス利用の質を高める方法の一つかもしれません。
   
   
また、自治体の方針や、実際に行われている取り組みを確認するのも、子どもたちをサポートする方法の一つ。
GIGAスクール構想推進委員会による以下のサイトでは、通っている学校のエリアごとに、情報がまとまっています。
GIGA HUB WEB
https://giga.ictconnect21.jp/
   
ニュースや近くの学校に比べ、自校の対応が遅れているかも…と感じた時には、学校に積極的に質問していくことも、環境改善には必要な場合も。
決して遅れていることを非難するのではなく、ICT教育に「関心があります」「今後の計画を気にしています」「家庭ではどうしたらいいか知りたい」という態度を保護者が見せ、ニーズがあると伝えることも、時には大切なことではないでしょうか。
   
       
   
2  視力の低下
   
子どもは、この1年半の内、3分の1程度がオンライン授業だったと思います。
年長の時は、IT大国スリランカの先生。入学したばかりの小学校もIT大国インド系ケンブリッジ教育でだったからなのか、先生のオンライン授業のファシリテートのレベルは驚くほど素晴らしかったです。
手元のテキストやプリントを使いながら、ZOOMで全ての生徒の理解を確認しながら授業を進めてくださっていました。
   
学校での学習の様子を垣間見られるのは新鮮でもありましたが、急激に悪くなったのが「視力」です。
   
デバイスの位置と目の位置が離れるようにスタンドと椅子を工夫したり、目に優しいスクリーンシートを貼ったり、試行錯誤していましたが、どんどん目が悪くなっているのが分かりました。
   
タブレットのアプリを使って英語の本を読むという日々の宿題もあるため、1日約8時間デバイスで勉強していたことになります。
私のデスクワークより長い時間、スクリーンを見ていました。
   
これ以上目が悪くなることは当然好ましくありません。
オンライン授業やデバイスでの勉強が楽しく、熱心になればなるほど、この点では環境が悪化してしまいます。
どれだけ対策していても、体質なども大きく影響するため、デバイスから半ば強制的に離れられる対面授業のメリットは、ここにもあると感じました。
   
   

3  端末や環境のクオリティ
   
GIGAスクール構想の推進においては、さまざまなメーカーが国の基準に沿ったPCやタブレットを発売したのをご存知でしょうか。
   
一人一台のデジタルツールを用意するのは、もちろん簡単なことではなく、浸透のためにはその仕様基準を高く設定することができないことは理解しています。
確かに、これにより各校で様々な機種のデバイスが導入されることになりました。
   
しかし、最新のMacBook、iPadが配られる学校もあれば、旧式のスマートフォンよりもスペックが高いとは言えないタブレットが配られる学校もあります。
   
ITはデバイスの性能、ネットワーク回線などによってできることが格段に違います。
危惧しているのは、性能の低いデジタルデバイスやネットワーク環境でITに出会った子どもたちに、「ITって素敵なものじゃないんだ。」と刷り込まれてしまうことです。
   
読み込みが重かったり、扱いづらいインターフェイスは、触ろうという意欲を完全に削いでしまいます。
一度「面倒くさい」と感じた体験は、その後なかなか覆らないことは、ご自身の体験から想像がつく方も多いのではないでしょうか。
子どもたちのデジタルとの向き合い方を変えてしまう可能性さえあるかもしれません。
   
   
また、学校にはあっても、家庭によってはネットワークが繋がらない。遅い。
宿題や家庭学習に取り組む時間にも、本人のやる気や能力に関わらず差が生まれてくるでしょう。
ICT教育に平等な環境を与えるには、まだまだ大きな壁が残っています。
予算の格差が教育格差に繋がる問題が、今以上に大きくなるという可能性を含んでいます。
自分の家庭のことだけを見ていると、良いものは早く取り入れればいい!なぜやらないんだ!とついつい思いがちです。
しかし、教育というのは、さまざまな環境にいる子どもたちのことを考え、常に問題点を見つめ、改善していく必要があります。
   
   
それでも、GIGAスクール構想によるデジタルデバイスとの出会いは、子どもたちの学びをより豊かなものへと変えてくれると信じています。
全ての子どもたちは今よりもデジタルが進んだ社会を生きます。
子どもたちにとって、楽しみながらITの力を身につけ、学びに生かし、社会に貢献してゆけるような基盤となることを願っています。
   
   
   
これは、コロナ渦に関わらず潜んでいた課題。
子どもの身体や脳の発達にも結びつく関心ごととして、学校と家庭、社会で考えてゆく必要があるのではないでしょうか。

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