子ども達に多様性を。ジェンダー教育の進め方

Insect Collectionの物作りで大切にしていることの一つに、ジェンダーフリーがあります。

 

「従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること」とされる言葉ですが、とても難しい課題だと思っています。

 

 

表現は自由であり、それはジェンダーによって決めつけるのではなく、子ども達一人一人の個性を大人は暖かく見守りたいですよね。

一方で、子ども達へのジェンダー教育は、まだ確立されていない部分が多く、「どう伝えるのが適切なのか」迷うこともあります。

 

 

5歳の娘が「●●くんが、ピンクのランチボックス持ってたんだよ。男の子なのに変だよねー?」と言ってきたことがありました。

お姉ちゃんか妹のお弁当箱をその日たまたま使っていたのかもしれませんが、「男の子がピンクのものを持ってもいいんだよ。その子が好きなものを持ったらいいんだよ。」と答えました。

折り紙を選ぶ時も、女の子の脳は暖色、男の子の脳は寒色を選ぶことが多いそうです。

 

また別の日に、子どもが「Insect Collectionはスカートが全然ないじゃん。女の子だからスカートしか履きたくないもん。」と言ってきたこともありました。

 

「男の子でもスカートを履きたい子もいるし、女の子でもズボンを履きたい子もいるよ。あなたがスカートしか履きたくないのは自由だけれど、女の子だからスカート、男の子だからズボン。って決めないでね。」と伝えました。「うん。」と言いながらもよく分かっていない様子で、不思議そうな顔をしていました。

 

 

Insect Collectionでは、極力多くのアイテムをユニセックスで作るようにしています。

男の子も女の子も着回せる、心が明るくなるようなブランドを目指しています。

性別如何を問わず、元気いっぱい外で昆虫や自然と触れ合ってほしいという思いは変わりませんが、今後は、ガーリーなアイテムが好きな子ども達がママと一緒にリンクコーディネートしやすいラインナップも企画しています。

 

 

女の子に人気のプリキュアでも、男の子のキャラクターがドレスを着るシーンや「男の子だってお姫様になれる!」というセリフがあったり、ディズニーが「男の子だってお世話遊びが好き!」として男の子のドールを展開したり、ジェンダーフリーの動きは近年加速しています。

 

 

以前の記事でも、多様性を認めるか否かなどの性格特性は3,4歳で固定されるというお話しをしました。

 

 

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よって、今多様性を認めにくい大人が、これからジェンダーフリーを重んじる可能性は極めて低いと思います。

 

多様性の対義語は、「画一性」です。

女の子はおしとやかであるべき。男の子は泣いてはいけない。
女の子は、お人形で遊ぶ。男の子は短髪でなければならない。
女の子は、いつか家庭に入る。男の子は、出世第一。

それが「当たり前だ。」
それが「普通だ。」

 

イメージを持つのは、人それぞれ自由です。
しかし、それを強要出来る時代はもう終わりました。

 

 

今の子ども達はグローバルな視点で評価を受ける対象となります。

 

日本の当たり前は、世界の当たり前ではありませんから、画一的(一つの枠に当てはめる、個性や特徴がない)な考えではなく、多様性を認め、様々な個性の中で自分の輝きを見つけてゆく必要があります。

 

 

パパママが感性や性格を変えるのは困難です。
それを理解した上で、子ども達が社会に出た時に困らないよう、たとえ自分の思想は違っても、子ども達には多様性を重んじる人に成長できるような言葉や態度を心がけてゆければ、きっと彼らの未来に価値を生む教育となると信じています

 

 

性別のみならず、国籍や文化、障がいなど、様々な違いを認め、知識を広げ、アクションを起こせる子ども達は、将来SDGsに寄与し、社会から必要とされる人材となるはずです。

 

 

Insect Collectionは、カッコいいクワガタのTシャツを女の子が着てくれるのも、お花と昆虫の可愛いTシャツを男の子が着てくれるのも大歓迎!

服育ブランドとして、ESDに貢献できるよう物作りに取り組んでまいります。

 

 

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