知っておきたい『持続可能な開発のための教育-ESD-』とは?
INSECT MARKETの知育記事では、持続可能な開発目標 SDGsについて度々お話ししています。
今日は、SDGsを主体的に学び、行動を起こせる人間に教育する活動『ESD』について取り上げたいと思います。
国連唯一の教育専門機関である国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が中心となり、世界中で取り組まれているESDは、Education for Sustainable Developmentの略。意味もそのまま「持続可能な開発目標のための教育」です。
ESDは、SDGs達成の鍵になると言われています。
世界には、環境・貧困・人権・平和・開発といった様々な地球規模の課題があり、SDGsの17項目は全て、それぞれの社会課題について学び、重要性を認識することから始まります。
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ESDはSDGsの盛り上がりを受けて発生したものではありません。
日本の提案で2002年に世界首脳会議実施計画に「ESDの10年」に関する記載が盛り込まれ、2005年から2014年まで 持続可能な開発の原則、価値観、実践を、教育と学習のあらゆる側面に組み込んでいくことを目標に「持続発展教育の10年」として運用されました。
2015年から昨年までは、グローバル・アクション・プログラム(GAP)に基づいたESDの推進がなされましたが、日本での認知が進んだのか疑問に思う方も多いと思います。
ESDという言葉自体は聞き慣れないかもしませんが、実は既に広く学ばれていることもあります。
例えば、理科の授業を通して、生き物や自然を観察し、環境への興味関心を醸成したり、限りあるエネルギー資源に関する知識をつけたり。社会の授業で自国の歴史や国土の特徴について学び、国際社会に生かすなど、全てが新しい概念というわけではありません。
というのも、ESDが目指す持続可能な社会づくりを構成する「6つの視点」として以下の例が挙げられています。
1 多様性(いろいろある)
2 相互性(関わりあってる)
3 有限性(限りがある)
4 公平性(一人一人大切に)
5 連携性(力を合わせて)
6 責任制(責任を持って)
このように、持続可能な開発のための教育は、人間教育そのものではないかと思います。
この地球で、人間も昆虫も暮らし続けられるために、子ども達自身が自分にできることは何か考え行動することで、これからの厳しい時代を逞しく生きられるよう、私たちも学校、ご家庭、社会と共に、ESDに貢献してゆきたいです。
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