温室効果ガス排出ゼロへのステップに。カーボンオフセット
INSECT MARKETは、気候変動がもたらす様々な影響や、自然教育に力を入れることで、能動的な人材を育むことがESDに繋がることをお話ししています。
環境と教育は繋がっているという考えです。
気候変動には、CO2排出量の問題が直結していますから、パリ協定についてもグリーンリカバリーの記事で触れてきました。
日本は、残念ながらこの新型コロナウイルス感染症による経済停滞の下でも、アースオーバーシュートデーが繰り上がってしまっています。
CO2排出量は、おおよそ家庭から1に対し、事業者から2の割合で排出されていると言われています。
工場地帯からモクモクとした煙が出ている光景を思い浮かべるかもしれませんが、私たちの家庭での電気やガスの使用も少なからず影響しています。
もちろんそれより多くの影響を及ぼす事業者として、この問題に取り組んでいく必要があることを認識しています。
私たちは小さい会社なので、沢山のパートナー企業の支援を受けて事業推進しています。
商品の仕入れや、流通、販売などにおいて、パートナーのことをしっかりと理解し、化石燃料をできるだけ使わないような取り組みを常に模索していますが、残念ながらまだまだ100%温室効果ガスを削減できているわけではありません。
そんな私たちが取り組んでいきたいことの一つに、『カーボンオフセット』があります。
温室効果ガスの排出をできるだけ減らすように努力をした上で、それでも排出してしまう温室効果ガスの排出量を、他の場所での削減・吸収活動(削減・吸収量)により埋め合わせようという考え方です。
これまで、企業がCSRなどで行ってきた社会活動に加え、外部の団体が実施している取り組みに資金支援することで、CO2の吸収量を『クレジット』として国が認めることで、カーボンオフセットを証明することができます。
温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する『J-クレジット制度』は、クレジット販売者(プロジェクトを実施する団体)と購入者(資金支援によりそのプロジェクトを支援する団体)の間で資金循環させます。
カーボンオフセットには、CO2などの温室効果ガス排出量削減の免罪符として使われるという懸念点もが指摘されています。
あくまでも極限まで減らす努力をしてそれでも足りない部分を補うという概念であることを肝に銘じなければなりません。
INSECT MARKETでは、この秋新たにいくつかのCO2排出量削減策と、吸収策を開始する予定です。
それでもゼロには到底及ばないでしょう。
リサーチや手続きに少なからずハードルがありますが、このような制度を活用しながら、地球温暖化を緩やかにしていく努力を続けていきたいと思います。