啓蟄の日の切手ノベルティに隠された新パターン『植物画』とは

3月の啓蟄の日からスタートしたノベルティ『Insect Collectionオリジナル切手シート』が大変好評いただいています。
     
INSECT MARKETでは、これまでもお手紙に蝋で封をする「シーリングワックス」の体験ワークショップや、昆虫ドリルページに用意している無料の便箋データと、ハサミとノリ付けの練習にもなるクラフト封筒の配布など、スマートフォンの時代だからこそ、子どもも大人もお手紙の文化を忘れないでほしいという思いで、様々な企画を展開してきました。
     
そして、今年はもっと皆さんに喜んでもらえるノベルティが作りたいと思い、オリジナルで本物の切手シートを製作しました。
     
84円切手が5枚と、63円切手が5枚。合計10枚の切手が含まれたシートです。
     
私たちINSECT MARKETのスタッフは年中お手紙をよく出します。
     
ご挨拶させていただく機会をいただいたお礼に
打合せをさせていただいたお礼に
出店を決めてくださったお礼に
商品を作ってくださったお礼に
     
出来るだけお礼はメールではなく、お手紙で送りたいと思っています。
     
INSECT MARKETは、ゴールドランクにアップした際、金のカマキリマグカップが届くのですが、プラチナランクにアップした際には、ある限定アイテムと、スタッフがお一人お一人にお手紙を書いて一緒に送っています。
お子様の服、ご自分の服、お孫さんの服、保育園の服など、購入いただく背景を想像して、スタッフみんなで、どんな文章にするか相談しているのです。
     
日本のお手紙には、「拝啓」で始まったら、「敬具」で終わるなど、独特の形があります。
女性のみ「かしこ」も使えるといった、今となっては時代錯誤とされそうなルールもありますが、時候の挨拶を調べたりするのは、四季のある日本ならではの美しい言葉を知るきっかけにもなるかもしれません。
     
葉書のデザインを選ぶ時も、季節を問わないデザインも重宝しますが、特にいそがしく過ごされていそうな方などには、四季の自然を感じていただけるように、季節の草花の葉書を選んでいます。今は特に、リモートワークも多く、すぐにご覧いただけないことも想定されることもあり、少し先が見頃の植物を選ぶことが多いです。
     
そうして送る相手のことを想って書いたお手紙には、やっぱり切手も素敵なものを貼りたい。
時々郵便局を通っては、記念切手をチェックしていました。
     
そんなお手紙好きの私たちだから、自分たちで使いたかったというのが正直なところかもしれません。。
     
さて、今回のシートには、上の部分に『Let’s write a letter!』というメッセージ。
その背景で、実は新しい柄をお披露目していました。
           
クルーロウ華子さんの繊細で緻密な描く12昆虫と共に散りばめたのは、スズランやローズマリー、セントーレアやヤマブキなどの『植物画』です。
     
元々は植物の歴史や、研究のため、専門の画家が、実際の植物に極限まで写実的に描くもので、目的がアートではありません。
植物学の視点で、植物の品種の特徴が正確に描かれた絵画です。
     
生物多様性や、生態系の保全のため、芸術家ではなく、研究技術者の方によって描かれることが多いのです。
その製作背景を知った時、これまでお伝えしてきた「アートリテラシー」と「サイエンスリテラシー」の両方を備えた表現であると感じました。
     
植物そのものを描く、それが結果的に美しい作品となっている。
美しいものを描こうとしているわけではないにもかかわらず。
自然が美しいと感じる本能を肯定してくれるものではないでしょうか。
     
植物画は、芸術と科学の両方が対等な特別な絵だと言います。
     
人間の100倍長い歴史を持つ「昆虫」と、それよりまた遥かに長い「植物」。
これらが美しいデザインであることは、進化のストーリーとして当たり前と言えるかもしれません。
     
この植物画を用いた新パターン「昆虫ボタニカルアート」柄のアイテムを企画中です。
     
切手も残りもわずかになってきましたので、ぜひお早めに!

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