バルーン柄Tシャツのバイカラーを日本語で表現した理由
新作のTシャツの中で、一際ご好評いただいているのが「バルーン柄Tシャツ」。
Insect Collectionのカマキリサインロゴがところどころにプリントされた風船は、実際に店頭でお配りすることもあるので、親しみあるデザインと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなバルーンTシャツは、SORA×TAMAGO(空とたまご)、SAKURA&TAMAGO(桜とたまご)、SAKURA&MATCHA(桜と抹茶)というバイカラーの3展開です。
水色×黄色、ピンク&イエローなどでも良かったのですが、このデザインを発想したきっかけがとても「日本的」だったので、色名に特徴を持たせました。
先日着物を見て回っていた際、概ねは柄に目がいくのですが、とある帯を見てその配色に心が奪われました。
20年ほど前に見た西洋の絵画で、全く同じ色が使われていたのを思い出したからです。
日本の浮世絵が西洋美術に大きな影響を与えたことは有名ですが、その美しい絵画は、グリーンとピンクのバイカラードレスを来たプリンセスが描かれているだけで、一切日本的な特徴あるものは描かれていませんでした。
しかし、なぜかその絵からとても「和」を感じ、衝撃を受けました。
なぜ「和」を感じるのか。その理由を絵の前でしばらく考えていると、「配色」であることに気付きました。
グリーンはよもぎのようにくすみ、ピンクは薄く決して青みがかっていません。
そして、ベースとなる色はやわらかな白。
「あぁ。日本茶と桜を感じたのかな。」と一人で納得し、色の与える印象の強さを体感しました。
この条件が揃うと、どんなプロダクトも日本を感じるような気がして、その頃、様々なものを実験的に作っていたように思います。
そんな当時の頃を思い出し、「配色」でインスピレーションをもたらせるデザインを検討したのが、バルーン柄のシリーズです。
子ども達が大好きな風船が、春らしく優しいカラーを2色のせて飛んでいます。
「SORA」は、なぜ青いのか。子ども達から質問が出てくるかもしれませんし、「TAMAGO」は語感の可愛らしさがイメージを作る(潜在脳効果)があるかもしれません。
「MATCHA」は茶道が美的センス・五感を磨くのに適しているという最近の調査を意識できるかもしれませんし、「SAKURA」は春らしいという言葉自体が四季の特徴を持つ日本的なワードであることも、私たちのアイデンティティーを伝えていくのに役立てればと考えています。
色名に込めた思いを共有していただき、子ども達の学びのきっかけになれば幸いです。
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https://insect.market/shopbrand/balloon/