地域と学校の繋がりで子ども達を支援。放課後子供教室とは
子ども達の通う学校が終わる時間は何時でしょうか。
地域や学校によって様々ですが、幼稚園や小学校の1日が終わるのを仮に15時半とします。
18時半から晩ご飯を食べ始め、お風呂、21時就寝というリズムだとします。
学校では等しく学びを受け、18時半以降は家庭での生活になります。
この家庭での生活も、子ども達が心身の調和がとれた発達を図る上で重要な役割を持つ教育です。
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近頃、この15時半から18時半の間の『放課後』3時間の過ごし方に着目したいと思うようになりました。
元々この『放課後』は、塾や習い事を沢山している子どももいれば、共働き世帯は専業主婦・専業主夫の約2倍ということなどから、家で子どもだけで過ごすケースが少なくはありません。
日本は核家族中心であり、共働き世帯が増えているなどの理由からも、家庭教育の質量の担保が難しい世帯が多いと言えます。
子どもだけで過ごすことが、学びの質量に影響したり、孤食につながったり、何より心の安定感を欠いたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりすることが懸念されています。
そんな子ども達の為に、文部科学省の放課後子供教室や、厚生労働省の放課後児童クラブがあります。
指導員の大人が、宿題を教えてくれたり、遊んでくれたり。子ども同士や地域の人々との交流も盛んです。
放課後児童クラブは共働き家庭などの小学校に就学している児童を対象としているのに対し、放課後子供教室はすべての子どもを対象としていたり、実施場所の70%以上が小学校であることが特徴です。
全ての就学児童が放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行うことを趣旨とし、2省の取り組みを合わせて『新・放課後子ども総合プラン』として運営がされています。
教員やPTA経験者など多種多様な地域の人々によるプログラムは、全国で興味深い事例が沢山ありました。
花壇の整備や、校庭や公園などを散策し昆虫観察を行うなど、自然教育が組み込まれている活動も!
時間だけは、全ての人間に等しく与えられたもの。
その時間をどう過ごすか。学力だけではない子どもの学びは、人間形成において非常に重要な役割を担います。
家庭だけで課題を抱えることなく、学校や社会と共に、みんなの子どもとしてより良い時間の過ごし方を見出して欲しいと願っています。
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新型コロナウイルス感染症対策で休校となった際、放課後の重要性を意識するようになりました。
放課後の数時間の過ごし方が1日となったような感覚があったからです。
緊急事態宣言の期間中は、地域での関わりも難しかったため、一層家庭教育の比重は重くなっていたと思います。
世界中があの経験をしたからこそ、もしまた何かの理由で子ども達の教育に影響が出ても、その時はできる限りの改善をしていたいと思うのです。
遠隔であっても、安心して寄り添い合えるようなコミュニティの形成であったり、様々な情勢に対応できるようなオンラインコンテンツであったり、私たちも、社会教育の一端として、子ども達の放課後の学びが充実するような貢献を皆さんと共に考えてゆきたいと思っています。