アダムと学ぼう!個性の見つけ方、磨き方

INSECT LANDシリーズの記念すべき第一作目は、ヒメボタルのアダムが主人公です。

 

アダムは注目されるのが苦手でいつも目立たないようにひっそりと生活したい。
でも、どきどきするとおなかがピカリと光り、みんなに見つかってしまいます。アダムは光ることがいやでいやで仕方がありません。
そんな時、ハナカマキリのシャルロットがほしぞらパーティーに誘ってくれます。緊張しながらも、勇気を出して行動を起こしてみるアダム。
すると、急にあたりが暗くなり皆が落ち込む中、アダムたちが光ることで星空のように見え、みんなが喜んでくれたというストーリーです。

 

このお話では、個性の見つけ方、磨き方について、2つのポイントで考えてみたいと思います。

一つ目は、アダムとしては光ることはコンプレックスだという認識だったのが、そのコンプレックスは実は人を喜ばせることができる個性でもあったという「発見」です。

 

一人、はたまた同じ境遇の人で集まっていると、個性は個性として認識することは難しいですが、多様な人々がいる中においてこそ、その個性を見つけることができるのではないかと思います。

また、義務教育時期の個性は、時としてからかわれることもあり、そのことから個性を消そうとする子供達も多いそうです。
そんな研究から、学校では無地の筆箱やえんぴつしか使ってはいけないという校則で、敢えて個性を出させないようにし、その子の個性が内に秘めたまま醸成するように考えている指導方針も存在します。

 

二つ目は、シャルロットが一見難題とも思える「普段の行動範囲外のコミュニティ」への誘ってくれたことについて。
個性の発見にも関連しますが、同じコミュニティにのみ居続けると、個性は鈍化し当たり前に溶け込んでゆきます。

 

それが悪いことではありませんが、個性を磨くという点で、シャルロットの誘いに乗るという「挑戦」は非常に重要なことだと思います。

 

親としては、幼少期の個性の育み方に一喜一憂してしまいますが、挑戦することは、子どもたち自身で自分の個性を見つけ、磨くことが生きる力を伸ばす一助になることは間違いありません。

 

 

この絵本を通して、アダムと一緒に親子で個性の見つけ方、磨き方について考えてみませんか。

 

INSECT LAND『ホタルのアダムとほしぞらパーティー』
香川照之・作
ロマン トマ・絵

¥1,300(税抜)

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