子どもの助けになりたい気持ちと災害時の安全対策
この度の豪雨災害により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
今なお雨は続いており、対策に動かれている地域の皆さまもおられますが、被害を受けられた皆さまに謹んでお見舞い申し上げると共に、被災エリアの一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
被災地のニュースを見ていて、子ども達も災害ボランティアに参加している様子を目にしました。
ボランティアをしたい!助けになりたい!と思う子ども達の考えは素晴らしく、成長の証です。
しかし、子どもが洪水や台風の清掃を行うことは非常に危険であるとも言われており、子ども達の気持ちを汲んだ上で、大人が適切なリーダーシップをとっていくべきであると考えます。
例えば、瓦礫や泥の中には、ビンなどの割れ物や刃物などが混ざっていることもあったり、危険な薬剤などの有害物質が漏れている可能性があったり、疫病にかかるきっかけになったりもします。
地盤の状態が悪い中、二次災害の被害を抑制する為にも、子ども達のボランティア参加、お手伝いは、内容を見極める必要があります。
ハリケーンの多いアメリカでは、小児学会(American Academy of Pediatrics)が『子どもは洪水やハリケーンのクリーンナップに参加すべきでない。』と言及し、子どもと妊婦さんは、クリーンナップされた地域に最後に戻るグループであるべきと訴えています。
短期的な被害では、脆くなった建物で怪我をするかもしれない。電気系統と水が正常である保証がない為、電気事故が起こるかもしれない。
中期的な被害では、汚染水によって水系伝染病を引き起こすかもしれない。他の動物の排泄物などからの感染があるかもしれない。
長期的な被害では、メンタルヘルスの問題が多く挙げられており、社会的混乱が健康に及ぼすリスクがあるとされています。
これからの季節は台風なども多く、全国的に防災意識を高めておく必要があります。
私たちも子ども達の心が温かくなるような防災リュックと防災頭巾を企画中です。
子どもを守る立場にある大人が正しい知識を持って、有事に備え、必要な行動が取れるように心掛けたいと思います。