日本の伝統文化教育が強化された背景にある社会課題とは?
地方に伝わる日本の和を重んじる文化。
歌舞伎や着物も、その時代の流行などによって特徴があり、知れば知るほどその魅力は深まるばかりです。
SDGsの観点でも、本物の着物は、日本においてエシカルウェアの先駆け的存在。
何代にも渡って受け継がれ、着られなくなったとしても、縫い合わされてリメイクされたり、雑巾になったり、天然素材ゆえに最後は大地の肥やしになりました。
新しい学習指導要領にはプログラミング学習や外国語学習に加え、『伝統や文化に関する教育』で国や郷土が育んできた日本の伝統や文化を学ぶとされています。
「学校で子どもに、素敵な日本文化を学んでもらえる♪」
と喜ばしく思ったパパママもいらっしゃることと思います。
しかし、学習指導要領でこの伝統や文化に関する教育が組み込まれた理由には、社会課題も背景にあることを、保護者として認識を深め、学校教育と連動してゆく必要があるかもしれません。
昨今の過疎化、急速な少子化・高齢化の進行、生活様式の変化の中で、各地域において守り伝えられてきた様々な伝統文化などは、今消滅の危機にさらされています。
後継者のいない伝統文化は、継承が叶わず次の時代に受け継がれることはありません。
「それはニーズがないからなのでは?」と思う方もいるでしょうか。
以前グローバル教育とインターナショナル教育のニュアンスの違いについてお話ししました。
世界統一基準で測ったり、競争したりすることが、社会のためになる分野はITの普及により一層広まり、グローバル化も加速していきます。
しかし、各国の歴史や文化を尊重し、それぞれの素晴らしさを相互的に認め高め合うのが、インターナショナルな精神だとすると、日本の大切なアイデンティティ(個性)が消えてゆくことは、国際コミュニケーション上、子ども達の未来にとって有益とは言えず、前述のニーズは潜在的に存在するはずです。
Insect Collectionでも、手軽に日本文化を取り入れられる昆虫柄の浴衣や甚平を展開中です。
チャコールグレーの涼しい素材に、暗いところで光る蓄光ホタルが大集合!
インパクト大の新作甚平です。
帯の結び方は難しくても子どもに綺麗に着せられる、ゴム帯。
サンドレスとして普段使いにもできる2WAYタイプの浴衣です。
一番人気のかまきりくんが無数に散りばめられた、ホワイトベースの涼しげな甚平。
お祭りのみならず、お部屋着としても気分が高まるアイテムです。
伝統文化を継承してゆくことの重要性を子どもと共有し、家族のコミュニケーションの中に取り入れてもらえれば幸いです。