コットンは正義でポリエステルは悪者!?塗り変えられる素材の常識
Insect Collection二子玉川ライズの直営店が出来てから、お客様の生の声を伺う機会に恵まれています。
お客様から、商品が「綿で出来ているかどうか」を確認されることは少なくありません。
Insect CollectionのTシャツなどは、ほどんとの商品が綿100%。オーガニックコットンを10%使用し、非農薬栽培の重要性を伝えつつ、ブランドの成長と共にその配合率も高めてゆきたいと考えています。
しかし、私たちはコットンがベストで、ポリエステルが悪い選択だとは全く考えていません。
それは、コットン栽培には大量の水を要し、リサイクルの難易度も高いというデメリットもあるからです。
コットンの大量消費がなければ、コットン農家で不秩序な環境で働き、学びの機会を失う子ども達も減るかもしれません。
合成品であるポリエステルは、再生不能な資源とされ、長く環境破壊の代表的なアイテムとされてきた印象ですが、近年その常識は覆りつつあります。
繊維製造工程と、糸を作る紡績の工程を合わせたCO2排出量は、ポリエステルよりコットンの方が高く、リサイクル可能となった今では、一概にコットンは正義、ポリエステルは悪と言えません。
綿と並んでメジャーな高級天然繊維のシルクは、養蚕に大量のエネルギーや地球資源が必要。かつ動物愛護の観点からも問題視されています。
それでも、肌に触れるものは天然繊維が良いと考える方も多いでしょう。
しかし、素材表記だけで安全を測れるものではないかもしれません。
製造過程の衛生環境、仕上げの処理など、素材表記では分からない条件の影響は少なくありません。
Insect Collectionでは、素材はもちろん、製造工程の管理から、仕上げの処理、労働環境まで、エシカルであってほしいと願うパートナーさんと商品を製造しています。
そして、是非伝え続けていきたいのは、コットン、ポリエステル、それぞれが社会に及ぼす影響、そしてリサイクル手法です。
しっかりと3Rを守り、リサイクルする時は、ぜひ私たちの回収箱にお持ちください。
それぞれの素材に適したリサイクル技術で、循環型の消費を皆さんと構築したいと考えています。