アニメ・インセクトランドに込めた想い
本日、自然教育アニメ『インセクトランド』の初回が放送されました!
ご覧いただいた皆さん、ありがとうございます!
初回は、絵本と同じく『ホタルのアダムとほしぞらパーティー』でした。
今まで絵本の中で描かれていたキャラクターたちが動き、声を持つというのは、とても新鮮な感覚でした。
素晴らしい声優さんたちが、イメージ通りの世界観を作り出してくださいました。
この知育記事が久しぶりになってしまったのは、一年アニメに没頭していたから、、、、ということにしていただきたいほど、全スタッフが『アニメ制作』という未知のプロジェクトに挑んでまいりました。
絵本を作る段階から、全国の皆さんに平等にお届けできる形で、アニメ化をしたいというのは、私たちの目標の一つでした。
とはいえ、絵本の制作も素人な我々にとって、アニメなど、想像もつかない世界。
私をはじめとして、ほとんどのスタッフは、大人になってからは漫画やアニメにあまり親しんでいるとは言えず、ディズニー映画や教育番組などで子どもと一緒に見る程度という無知識な状態でした。
しかし、逆にその視点を生かし、アニメを見る、また子どもにも見せる習慣がないご家庭でも、子どもに見せたくなる作品にしたいという気持ちがありました。
私たちは、アパレルも素人でした。
教育の観点で子どもに与えたいと思う服や雑貨を作り続け、服作りのプロの方々に手伝ってもらいながら、少し形になってきました。
アニメも同じ。教育の観点で提供したい作品を広めるため、プロの方々に手伝ってもらおうと思いました。
子どもにも見せたくなるアニメとは…
面白く、楽しいのは当たり前で、その中に学びがあるアニメ、教材にもなるようなアニメ。
「生きる力」「自然の大切さ」を伝えることは絵本に引き続き最大のテーマです。
その中で、私たちなりに、アニメ制作時に大切にしたいと思ったポイントがいくつかあります。
第一に「絵本の美しい世界観を損なわない」
今までINSECT MARKETとして、Insect Collection、INSECT LAND、Insect Gardenで続けてきた、子ども達の目に海外のクリエイティブを届けるということ。
キャラクターの監修は、絵本と同じくロマン・トマさんにお願いしました。
様々な事情から、絵本や漫画からアニメになる時に、絵のタッチが全く変わることもあるそうです。
しかし、インセクトランドではロマンさんが一緒に築いてくださった絵本の世界観を、出来るだけ忠実に表現していただきました。
子どもが目にするものは美しいものであって欲しい。「子ども騙し」と言われるようなデザインは作らない。
これは私たちのものづくりに共通したコンセプトでもあります。
海外アニメとも違う。
SDGsで4番の教育だけは「achieve」評価を受けている日本が誇れる、世界に輸出されている日本の【知・徳・体】の教育を表すようなものにしたいと考えました。
本編は可愛いキャラクターと一緒にワクワクドキドキ純粋にストーリーを楽しみ、物語後の昆虫クイズで「知識」を増やし、昆虫ダンスで「身体」を動かし、最後のメッセージで生きる力の糧となる「言葉」を持ち帰ってほしいと願っています。
二つ目には「メッセージをわかりやすく伝える」
最後のひとことメッセージを入れたのは、INSECT LANDのよいこおみくじと同じ発想です。
子どもは何気ない一言をずっと覚えている。というケースがよくあります。
身に覚えのある親御さんも多いのではないでしょうか。
これは子どもの特性と言っても過言ではありません。
大人にとっては4分のストーリーはとても短く感じますが、幼い子どもの集中力では決して短くはありません。
そのため、子どもの記憶に残りやすいよう、ストーリーで伝えたかった内容を、ひとことメッセージとしてまとめました。
そして、最後に最も意識したのは、「奇をてらわない」。
みんなから長く愛される作品にしたいということです。
珍しい、話題になる、それだけを目的とした作品にはしたくありませんでした。
その為、パートナーには長く愛される作品の代表格を作ってこられたトムス・エンタテインメントさん、楽曲はDREAMS COME TRUEさん、振付はMIKIKOさん、声優さんたちも実力派の皆様にご協力いただきました。
そうして完成した第一話は、アダムがインセクトランドに仲間入りする日のお話しです。
桜が美しい4月。
子ども達は、新しい環境に身を置きます。
アダムと同じようにドキドキしてはずかしくて、他のお友だちの輪に入ることが難しい子も多いと思います。
全ての子ども達が、アダムのように温かな仲間に迎えられることを願っています。